METAL HAMMER JAPAN

METAL HAMMER JAPAN 編集部ブログ

世界を席巻する新生BABYMETAL〜ライヴフォトコレクション&最新インタビュー

イギリスのMetal Hammer誌の日本版、メタルハマー・ジャパンVol.18、表紙巻頭は2025年に4thアルバム『METAL FORTH』を発売したBABYMETAL。

今や名実ともに世界的なアーティストとなった彼女たちが世界中で行ってきたライヴ写真コレクション、そして3人がツアーや新作、好きな食べ物まで語った最新インタビューを国内音楽誌の中でも最大サイズの判型(303mm×227mm)、36ページのボリュームでお届けします! 

その他はアイアン・メイデン、メタリカ、ブラック・サバス、モーターヘッドの名盤や名曲誕生秘話、ガンズ・アンド・ローゼズの90年代ツアー裏話、キッスのジーン・シモンズやザック・ワイルドが語る生涯や人生観+ファンとのQ&A、AC/DCのブライアン・ジョンソン加入ストーリーなど、UK本誌に掲載されたメタルのレジェンドたちの記事で構成、長く保存して読み返したくなる1冊となっています。

そして今回のSPECIAL2つ折ページ(天地303mm、左右434mm)はLOUDNESS『THUNDER IN THE EAST』40周年を記念して当時の写真をコラージュ。連載「5分間トーク」のページにはHAGANEも登場します。 国内・国外のヘヴィ・メタルの伝説の数々、じっくりと味わってください。

Stay Metal!

【CONTENTS】
🤘SPECIAL2つ折ページ ※電子版は通常の見開きページ
LOUDNESS『THUNDER IN THE EAST』40周年!

BABYMETAL Go Around The World!!
世界を席巻する新生BABYMETAL〜ライヴフォトコレクションSPECIAL
SU-METAL、MOAMETAL、MOMOMETAL〜3人の最新インタビュー

🤘ヘヴィ・メタル名盤・名曲の誕生秘話
・アイアン・メイデンの名盤『Power Slave』『Fear of the Dark』誕生秘話
・メタリカの名盤『Ride The Lightning』制作秘話
・メタリカの名曲「One」誕生秘話
・ブラック・サバスの名盤『Master of Reality』制作秘話
・モーターヘッドの名盤『No Sleep 'Til Hammersmith』誕生裏話

🤘ヘヴィ・メタル・ルポ
・ガンズ・アンド・ローゼズ『Use Your Illusion』ツアーの裏側
・ブライアン・ジョンソン、AC/DC加入時のストーリー

🤘インタビュー
・その生涯や人生観を語る+ファンとのQ&A
 ジーン・シモンズ(キッス)
 ザック・ワイルド
・好きな音楽やアーティストについて語る!
 ジョン・ペトルーシ

🤘5分間トーク
・最も愛している○○は?
 HAGANE

 

メタルハマー・ジャパンVol.18 https://amzn.asia/d/0a769o7Y  

ダミアン浜田陛下率いる[Damian Hamada’s Creatures]の第二期メンバーが決定!

 聖飢魔Ⅱの創始者であり、数々の悪魔的ヘヴィメタル・ソングを生み出してきたダミアン浜田陛下率いる[Damian Hamada’s Creatures](以下D.H.C.)が、今後の活動で共闘する“第二期D.H.C.”の新メンバーを発表した。

 

 D.H.C.は、ダミアン浜田陛下が生み出す楽曲をハイクオリティで表現するため、陛下自らがメンバーを改臟し、改臟人間となったミュージシャンがメンバーとして活動しており、ヴォーカリストのシエル伊舎堂を中心に、楽器チームは改臟された金属恵比須の面々が務めていた。これまでに3枚の“大聖典”を発表してきたところで、シエル伊舎堂以外の楽器チームは『金属恵比須』活動への専念が陛下より許可され、第一期が終了。そこで今回“第二期D.H.C.”に向けたオーディションが発表され、最終オーディションが秘密裏に行なわれていたのだ!

 

 ーディションは動画による1次審査と、実演による2次審査となっており、ダミアン浜田陛下、シエル伊舎堂、バンド・スタッフに加え、メタル/ラウド音楽専門誌『METAL HAMMER JAPAN』スタッフもオーディションに協力させていただいたのだった。

 本オーディションについてダミアン浜田陛下はオーディションとは何とも尊いものだな。崇高なる魂のぶつかり合いだと感じた。今回の課題曲2曲は結構な難曲であり、しかも譜面がない。1次審査の段階でもそれぞれが一体どれほどの時間を割いて応募してきたのだろうと有難く思うと同時に、それらの労力に審査する側も応えねばと思った。2次審査には質疑応答もあり、詳しく話を聞けば聞くほど、それぞれの覚悟が本当に凄いと思った。全員がオーディションの事を知った瞬間に応募を決めたという。その事に私の魂が痺れた! D.H.C.や音楽に関して話しているうちに、逆に私の方が元気をもらったぞと語っている。

 またシエル伊舎堂も1次審査の動画を見始めると、皆さんがとても楽しそうにD.H.C.の曲を演奏していて、ワクワクした気持ちになりました。また、D.H.C.の楽曲を客観的に見る機会もでき、勉強になりました。2次審査は期待感いっぱいで臨みました。ただでさえ難しい曲を短い期間で譜面も無いまま耳コピで堂々と演奏された皆さんの姿に胸が熱くなりました!と、多くの参加者が高いパフォーマンスを見せていたことを伝えてくれた。

 

 んなオーディションを勝ち抜き早くも改臟が施されたのが、ギタリスト[アックスKAZUMA]とベーシスト[リリス一ノ瀬]だ。この2名を選んだ理由についてシエル伊舎堂は“私は「誰が1番D.H.C.を好きでいてくれるか」、「誰と1番楽しく、熱いLIVEができだろうか?」という2点を念頭に審査をさせて頂きました。それに加え、ギターもベースも弾けない私ですら分かる程の実力もあり、満場一致で文句無しの決定となりました”と太鼓判を押す。

 ギタリストでもあるダミアン浜田陛下はアックスKAZUMAについて速弾きはもちろんのこと、一音一音に魂を込めて弾く泣きのギターを大切にしている。私の曲は歌も間奏もメロディアスなものが多いので、D.H.C.にとって間違いなく強力な武器となるはずだ。またリリス一ノ瀬には聖飢魔Ⅱのゼノン石川和尚に影響を受けてどんな曲も指弾きでこなす。もちろん疾走曲もだ。女性だが男性に負けないくらいのアタックの強い音を出すので、これまた私の曲をより重厚なものに仕上げてくれるだろうと、両名の実力が発揮されることを楽しみにしている様子。

 

 ミアン浜田陛下を頭目に、シエル伊舎堂、オーディションで選ばれた2名に加え、先のツアーで魔界ドーピングを受けD.H.C.のライヴ・サポートとしてすでに参加していたRENOファウスト(g)、KAZAMIクロウリー(d)の両名は第二期メンバー募集時に名乗りを上げており、両名の実力をダミアン浜田陛下は高く評価していた。ダミアン浜田陛下は、両名を凌ぐギタリスト、ドラマーが今オーディションで現われなかったとして、RENOファウスト(g)、KAZAMIクロウリー(d)を含むメンバーで第二期D.H.C.は構成された。

 9月20日には最新大聖典『運命の支配者』の発表が決まり、また10月からはデーモン閣下とのジョイント・ツアー《デーモン閣下 c/w D.H.C. TOUR『地球魔界化計画』》も開催され、新生D.H.C.は早くもその姿を現わすこととなる。ダミアン浜田陛下もこれらの強力な新メンバーを迎えた第二期D.H.C.が今後どのような化学反応を起こすのか、そしてどのように音楽界を震撼させ地球魔界化計画を加速してゆくのか本当に楽しみだと今後の活動への意欲を見せるが、それは信者も同じこと。第二期D.H.C.がどのような悪魔的サウンドを届けてくれるのか、非常に楽しみである!

 

 

【ツアー・スケジュール】
《デーモン閣下 c/w D.H.C. TOUR『地球魔界化計画』》

  • 10月15日(日)@Zepp Namba
    ※ツアー初日のみ、RENOファウストに代わり、Anzi(ex摩天楼オペラ)が出演。
  • 10月22日(日)@福岡 電気ビルみらいホール
  • 10月27日(金)@KT Zepp Yokohama
  • 11月4日(土)@Zepp Nagoya
  • 11月10日(金)@Zepp Diver City TOKYO

 

[ライヴ・レポート]BLOODYWOOD@Spotify O-EAST/2023.6.29

ついにインディアン・メタルがヘッドライン公演!
BLOODYWOODのヘヴィで踊れる熱い夜!

2023年6月29日(木)@Spotify O-EAST/東京・渋谷

文:メタルハマー・ジャパン編集部

 

 もってメタル/ラウド・ミュージックの本場は米〜欧州であり、日々新しさと過激さをあわせ持ったバンドが生まれている。しかし、バンドの数が多くセオリーも確立されている分、斬新さに驚くということにはなりづらいとも言えるのではないだろうか。
 そこに切り込む新しい波として注目されているのが、上記地域以外からのバンド……特にアジア/オセアニア系だ。パンデミック最初期の影響を受け来日公演が中止となってしまったモンゴル出身のザ・フー、南島のリズムとスラッシュを融合させたニュージーランド出身のエイリアン・ウェポンリー、ヒジャブをかぶりヘヴィロックをプレイするインドネシア女性3人組のヴォイス・オブ・パーセプロットなど、これまでのメタルとはまた違ったアイデンティティでシーンに驚きを提供してくれている。
 そのなかでも特に注目株なのが、この度初のヘッドライン日本公演を行なったインドはニューデリー出身のBLOODYWOODだ。昨年《フジロック・フェスティバル》にて先行来日は果たしていたが、ラウド・ミュージック・ファンの前でフル・ショウを見せたのは今回が最初であり、その真価が問われる夜になったと言えるだろう。そしてそれは、完全に遂行されたのだった。

 

 述のとおり日本でのフル・ショウは初めてということで、リハーサルも長くとられていた東京公演。大阪公演の翌日であり、ステージMCでも訪日までの移動の大変さを語っていたが、疲労もなんのその、じっくりと日本の機材、ステージの感触を試していた。
 その裏では、すでに多くのファンがグッズを手にするべく列を作っている。もちろんメタル系バンドT・シャツを着た人が多いのだが、年齢層の幅は広く、他ジャンルのリスナーと思われる人も少なくない印象だ。ソールド・アウト公演でもあり、改めて注目度の高さを感じる。もちろん開場ののちはすぐにフロアがパンパンとなり、コロナ禍以降、同サイズのライヴハウスでのメタル系コンサートでは久しぶりの光景なのではないだろうか。
 定刻を少し過ぎてオープニング・アクトのMELT4が登場。80sハード/歌謡ロックを感じさせるバンドで、カバー曲を織り交ぜながらストレートな音で会場を盛り上げる。楽曲がわかりやすいため、BLOODYWOODファンもすぐに一体になれた様子だ。
 そんな彼らの好演で温まったステージに、いよいよインドからやってきた6人組が登場する!


▲MELT4

 BGMとともにメンバーが徐々に登壇するが、すでにオーディエンスからは“ブラッディウッ!”と歓声が上がる。早くもフロアの熱気は最高潮だ! ラウル(ラップ・ヴォーカル)とジャヤン(ヴォーカル)はそこをさらに扇動し、サルタックのドール(インド式の両面大鼓)のカンカン!という力強い音がこだまする。この段階で会場は一気にインドのお祭りの様相。いつものメタル・ステージとはひと味違う!
 1曲目は、昨年リリースされた1stアルバム『Rakshak』のオープニング・トラックでもある「Gaddaar」だ。詳しい楽器名はわからいが、いかにも民族音楽らしい弦楽器の音と怒涛のリズム、そしてジャヤンのシャウトが一体となった、BLOODYWOODを説明するのに最適なナンバーである。途中にはラウルのラップ、そしてジャヤンのもうひとつの歌唱である高域の――これも民族音楽らしいメロディの――雄叫びが繰り出され、オーディエンスの度肝を抜いていく。バンドの始動は2016年で、前述のフェスに出演はしているもののまだまだ経験値的には浅いとも言えるが、そんなことはまったく感じさせない堂々たるパフォーマンスである。

 

 のバンドの頭脳であり創設者なのが、ギタリストのカラン。母国では弁護士でもある彼は非常にやわらかなナイスガイなのだが、ステージ上ではあの笑顔は嘘だったのでは……と思わせるような鬼気迫る表情でギターをプレイする。BLOODYWOODのヘヴィさの肝はリズムにあるため、印象的なギター・フレーズを弾くというタイプではないが、いわゆるジェント系サウンドでのチャグ・リフでバンドの攻撃的なサウンドを作り上げていく。続く「BSDK.exe」、「Aaj」でもノンストップで圧倒。
 密林のようなイントロ、3拍子のジェント・リフ、そこからのヘヴィなラップで攻め込む「Dana Dan」も非常に彼ららし一曲だ。リンプ・ビズキットやシステム・オブ・ア・ダウン的な(2000年代での)アメリカン・ニューメタル・スタイルも内包しつつ、各所にこれまでのメタルでは聴くことのなかったインド流トラディショナルが入り、唯一無二の音楽を作っている。コーラスの掛け合いもバッチリで、早くも場内を一体にする楽曲を持っているのが素晴らしい。

 

 こまで書いたように、独特のリズム、民族楽器が重要な役割を担っているBLOODYWOODの音楽。「Jee Veerey」ではカラン自らが横笛を吹き、楽曲の雰囲気作りに大きく貢献している(曲によっては同期の場合もあり)。ドールの音も決定的で、これが入ってきただけで一気にインドへワープさせてくれる。パーマネントなメンバーはカラン、ジャヤン、ラウルの3人ということで、サルタックはときにステージ脇に引っ込むこともあるのだが、“衣装もらしい”彼が出てきてドールを叩き、かつ踊り回るパフォーマンスは、なくてはならない要素だろう。
 各曲で聴こえる跳ねたリズムも民族楽器とともに重要な要素。「Machi Bhaskar」ほか、ノリノリ・パートで出てくる早いシャッフルも、やはり非常に土着的なものを感じさせてくれる。これはブルースでも日本の盆踊りのリズムでも同じと言えば同じだが、それをハイテンポでループさせ、かつ楽器やヴォーカルの独特のメロディとマッチアップすることで、彼らにしか持ち得ないインディア・ヘヴィとなるのである。満員のフロアからは、本当にお祭りのようなポジティブな熱気が上がっている!



 ョウも終演に近づき、メンバー紹介を経てプレイされたのが「Ari Ari」だ。カバー(のカバー)である本曲でその名を広めた彼ら。日本では原曲自体がそもそも知られていないが、会場に集まったファンにとってはもうお馴染み……聴きたかった曲という具合で、曲に合わせて手を振り声を出す。曲中にはジャヤンとサルタックが客席のなかに突撃! 持ち上げられたドールがまるで酒樽のようにも見え、ボリウッド映画のダンス・パーティ・シーンさながらのひと幕となったのだった(笑)。そして本曲にて本篇は終了……も、もちろんまだ聴き足りない!
 そんなファンに声援に引き戻され、バンドはラストとなる「Gaddaar」をプレイ。そう、冒頭でプレイされた曲だが、正直まったく違和感なく入ってきた。インド式高音メロディ、米式ラップ、横笛、ハネたリズム……と、改めて彼らのアイデンティティが満載の曲であり、フロア中がジャンプしてその音楽世界に入っていく。メンバー&観客全員が燃焼しきり、ステージ上で記念撮影を行なったのち、メンバーは右に左にとフロアへ挨拶をしステージを降りていった。その後も声援が続いたが、客電があがり、この夜の宴は終わったのだった。

 

 誌[METAL HAMMER JAPAN]を含め“今、こんなバンドが出てきている!”という情報が先行していたため、期待度がかなり上がったヘッドライン公演だったが、果たして事前の噂を凌駕する個性の溢れたステージを見ることができた。
 もちろんこれまでにないアイディアを伴った音楽であることが重要ではあるのだが、さらに大切なのは、純粋に楽曲がカッコよくヘヴィであるということ。BLOODYWOODは、その両面をバランス良く持っているのだ。かつ大きくは“メタル/ラウド系”にくくられるものの、そこだけにとどまらない、例えばレイヴのイベントに近いノリも曲々で感じられ、そこが幅広いリスナーから支持を得ている理由だろうと納得。
 昨年発表した『Rakshak』は過去曲も含めたアルバムで、バンドのカラーを特に強調した作品だ。そしてそれは大成功となった。だからリスナーからの大きな反応を得たのちとなる次作は、試金石になる。インド色を強く出せば同じように感じられてしまうかもしれないし、それを薄めてしまっては、ファンが求めるものとの乖離が出てしまうかもしれない。やはり、彼らの今後からも目が離せない!

キラキラ&ゴリゴリのエクストリーム・ロック・バンド[花冷え。]がメジャー・デビュー! 最新作『来世は偉人!』から「TOUSOU」を配信!



 京を拠点に活躍するガールズ・エクストリーム・ロック・バンド[花冷え。]が7月26日、最新作『来世は偉人!』を持ってメジャー・レーベル[Sony Music Labels Epic Records Japan]からデビューすることが発表された!
 当6月18日には、幕張メッセにて開催されている《SATANIC CARNIVAL 2023》でのステージにて、“花冷え。が7月26日、メジャー・デビューします!”と高らかに宣言。オーディエンスを驚かせるとともに、大いに湧かせたのだった。

 

◎メジャー・デビュー・アルバム
『来世は偉人!』

※7月26日リリース

 

初回生産限定盤(ESCL-5832~3) ¥4,400(税込)

https://hanabie.lnk.to/raisewaijin_limited

 

通常盤(ESCL-5834) ¥3,000(税込)
https://hanabie.lnk.to/raisewaijin_normal

 

 

最新配信ナンバー
「TOUSOU」
https://hanabie.lnk.to/tousou

 

 

 れまでにもさまざまな形で花冷え。を取材してきたMETAL HAMMER JAPANは、もちろん本タイミングでも彼女たちをドカンとピックアップ!
 7月5日発売となる『METAL HAMMER JAPAN Vol.14』では、“Book in Book”として、新メンバーとなったチカを含む4人のパーソナル・インタビュー、グループ・インタビュー、メンバー全員による『来世は偉人!』全曲レビューなどを展開。オリジナル両面ポスターも付録するなど、ヴォリューム満点の内容となっている。ぜひ本誌とともに、より花冷え。とその新作について深掘りしていってほしい!

 

 

 

 

 して本作を携え、7月からはキャリア初となる東名阪ワンマン・ツアーがスタートする。大阪・東京公演はすでに完売となっていることからも、その注目度の高さがうかがえる。
 8月からはスロベニア公演を皮切りに、ワールド・ツアー(ワンマン/ツーマン/フェス)も決定! 日本のラウド系音楽ファンを驚かせた唯一無二のスタイルは、海を越え海外のファンにも一撃を喰らわせてくれるはずだ。
 かつ、海外から帰ってきた彼女たちはそのパワーを2倍にも3倍にもして、また国内にてライヴを展開してくれることだろう。今回の国内ワンマンに参加できなかった人も、ぜひ次回のチャンスを楽しみに待っていてほしい。
 次代のメタル/ラウド・シーンを牽引していくバンドのひとつである花冷え。をこれからも要チェックだ!

 

◎ワンマン・ツアー
《待たせたな!結成8周年にして初ワンマンツアー!!》

 

■7月15日(土)開場17:00/開演17:30

心斎橋VARON (大阪) ※SOLD OUT
問>キョードーインフォメーション:0570-200-888(11時-18時 日祝除く)

 

■7月17日(月/祝)開場18:00/開演18:30

ell.FITS ALL (名古屋)
問>サンデーフォークプロモーション:052-320-9100 (全日 12:00~18:00)

 

■7月28日(金)開場18:00/開演19:00

渋谷WWW (東京)  ※SOLD OUT
問>WWW:03-5458-7685

 

YOSHIKIクラシック・ツアー発表記者会見。[X JAPAN]8年ぶりの新曲「Angel」の発売も決定!

 我らがYOSHIKIが、2014年ぶりとなるクラシック・コンサート・ツアー《YOSHIKI CLASSICAL 10TH ANNIVERSARY - World Tour with Orchestra 2023 'REQUIEM'(レクイエム)》を発表する記者会見を、彼の“ホームタウン”であるLAはグラミー・ミュージアムにて行なった。
 今回の発表で明らかになったツアーは、英米の名門ホールを筆頭とした全6公演。日本は[東京ガーデンシアター]となる。

 

<2023年10月>
□7日(土)/東京ガーデンシアター(日本)
□8日(日)/東京ガーデンシアター(日本)
□9日(月)/東京ガーデンシアター(日本)
□13日(金)/ロイヤル・アルバート・ホール(英国・ロンドン)
□20日(金)/ドルビー・シアター(米国・ロサンゼルス)
□28日(土)/カーネギー・ホール(米国・ニューヨーク)

▲カーネギー・ホール(米国・ニューヨーク)

 

 回ツアー名には“REQUIEM/レクイエム(鎮魂歌)”という言葉が選ばれたが、これは昨年逝去した自身の母に捧げる想いが込められたもの。そして同時に同名曲も生み出された。
 “母が亡くなって、僕は何もできなくなった。何日も涙が止まらなかった。でも前進しなければならないという想いから、この「REQUIEM」を作曲したんです。その頃から世界ツアーの話もしていて「やってやろう!」という気持ちと「ファンに感謝を伝えたい」という気持ちになりました”

 “YOSHIKIらしい”と言える規模の大きな世界公演だが、特に[ロイヤル・アルバート・ホール]、[ドルビー・シアター]、[カーネギー・ホール]の3会場すべてでコンサートを行なう日本人は、YOSHIKIが初となる快挙である。さすがのYOSHIKIも“ナーバスになっています(笑)”と言っていたが、やはりここでも彼の背中を押してくれるのは母の存在だった。
 “だけど、挑戦だとも思う。生前の母は、僕のキャリアをもっと世界に広げていきたいと思ってくれていた。僕も世界を見せてあげたいと思っていました。世界に行くこととお母さんのそばに寄り添うことは同時にできないけど、これは価値のある挑戦だと思います。このツアーのすべてを母に捧げたいし、きっとお母さんも喜んでくれるはずです”

 ツアーではYOSHIKIによるナンバーはもちろん、ベートーヴェンやラフマニノフなどのクラシック楽曲、そしてX JAPANとTHE LAST ROCKSTARSの曲もクラシック・バージョンとして演奏される予定だ。
 そのなかでも最も注目となるのが、先日急遽公表された8年ぶりとなるX JAPANの新曲「Angel」も含まれる予定であるということ。同曲がバンドとして演奏された場合どのような姿になるのかはまだ未知と言えるが、これがスペシャルなニュースであることに間違いはない。
 なお、本曲は7月28日に発売されることもアナウンスされた。クラシック・ファンはもちろんだが、X JAPANファン、そしてハードロック/ヘヴィメタル・ファンにとっても大注目の話であることもまた間違いない。
 なにより、新曲=披露の場が必要であり、それはつまりX JAPANのショウが遠くない未来に予定されていることを示唆することとも言えるのでは!? これからも彼の活動から目が話せない!

※YOSHIKIのコメントは英語での発言からの編集部訳

 

▲記者会見後には、ミニ・コンサートも催された。ここではゲスト・ヴォーカルを招いての「Angel」も披露。これがバンド・サウンドになると!?



東京ガーデンシアター 公演概要

会場:東京ガーデンシアター

日程:2023年10月7日(土)、8日(日)、9日(月・祝)16時開場/17時開演(各日)

チケット料金:15,000円(税込・均一)
VIPパッケージ:98,000円(税込)
⇒チケットリンク:https://www.up-coming.jp/yoshikiclassical2023vip/

“アイアン・メイデンの姪”レイン・レイバークーセンが、プロレスラーとして日本デビュー!<前篇>

 日本のプロレス団体[DDTプロレスリング]に、イギリスの女子プロレスラー、レイン・レイバークーセンが初来日を果たした。彼女は団体側から“アイアン・姪デン”というキャッチ・フレーズがつけられているが、実際にアイアン・メイデンの元ドラマー、クライヴ・バーの姪にあ当たる。メイデンのTシャツを着用して試合をすることもある彼女に、クライヴ・バーとのエピソード、メタルとプロレスの関係などについて聞いてみた。

Text by Keizo Takasaki

 

 “どうして女子プロレスラーが[METAL HAMMER JAPAN]に載っているんだ?”と思われるだろうか? しかし彼女……レイン・レイバークーセンを取材したのには理由がある。イギリス出身の彼女は、あのアイアン・メイデンの元ドラマー、クライヴ・バーの姪に当たるのだ。今回彼女を招聘したプロレス団体[DDTプロレスリング]では“アイアン・姪デン”というキャッチ・フレーズをつけて来日を煽っている。
 日本に到着した当日に取材に応じてくれたレインは、長旅の疲れもまったく感じさせないほどにこやかに現われ、ハイ・テンションで質問に答えてくれた。まず聞きたかったのは、クライヴとの関係だ。クライヴはアイアン・メイデンのデビュー作『鋼鉄の処女』(1980年)でデビュー。パワフルなドラミングでメイデン・サウンドの一翼を担ったが、3作目『魔力の刻印』(1982年)を最後に脱退。
 “私が5歳のときに、私の叔母がクライヴと結婚したんです。私自身がアイアン・メイデンやオジー・オズボーンといったメタルを好きになったのが12歳の頃で、実際、親族にそんなすごいロック・スターがいると知ったのはそれからでした。私は祖母の家のラジオやCDを通じてメタルを好きになったんですが、そのドラムを叩いているのが叔父だとわかったときはすごく驚きました。ただ私が「クライヴに話を聞きたい!」と思ったときには、彼はすでに難病の多発性硬化症に冒されていて、ほとんど交流が持てなかったのは本当に残念です”
 闘病生活を続けていたクライヴは2013年、56歳で死去。10代半ばだった彼女は、その頃のことをこう話してくれた。
 “お葬式に行って、悲しくて泣いていたのを覚えています。150人~200人ぐらいの人が参列していました。ブルース・ディッキンソンには挨拶をしましたし、メイデンのメンバーは全員来てくれていたと思います”

 

 ライヴが亡くなってから、より深くメタルを愛するようになったというレイン。歌やダンスを学んでいた学生時代には、多くのメタル・キッズと同じ道を歩んだという。そしてその延長線上に、もうひとつの道を見つけた。
 “ずっとメタルが好きで髪型もクライヴのマネをしていたんですが、まわりはテイラー・スウィフトとかジャスティン・ビーバーが好きな人ばかり(笑)。趣味が合う人は少なかったけど、メタルひと筋に聴いていましたね。ただ、この学生時代に大きな転機が訪れたんです。歌やダンスを学んでも、コロナのためにイギリスはロックダウンに入ってしまい、ステージで披露する機会がほとんどなくなってしまって。自分自身も「私が本当にやりたかったのはこれだったのかな?」と考えてしまったんですけど、そんなときにイギリスでWWEのトライアウトが開かれることを知ったんです”
 [WWE]はアメリカを拠点とする世界最大のプロレス団体。イギリスやヨーロッパ圏でも頻繁に大会を開催していたが、2018年からは若手主体の興行[NXT]のイギリス版を開催するようになった。それに伴い、イギリスでのトライアウト、いわゆるオーディションを実施。また“パフォーマンス・センター”と呼ばれる選手育成施設も開設し、本格的にイギリスに根を下ろしている。
 “オンラインの申し込みフォームには<ダンスはできますか?>、<歌は歌えますか?>という質問項目があって、最後が<レスリングはできますか?>だったんですが、そこだけ“ノー”をつけました(笑)。その後、レスリング・スクールに通うようになったんですが、やっていくうちに本当にプロレスにハマりました。最初は週1コマだけだったのが、週2、週3、週4……とのめり込んでいって、楽しくてしょうがなくなって。プロレスをやっている間は、自分らしくいられたんです。その練習を突き詰めていくうちに、2021年10月、プロとしてデビューすることができました”

 

 

 プロレスはキャラクター・ビジネスの要素が大きい。“強さ”を身につけることももちろん大事だが、それに加えて観客に強く印象づけられる要素、“また見たい”と思わせるキャラクター作りができれば、成功への道が開ける。
 レインはデビューが近づくまで、どういうキャラクターでいけばいいか、あまり考えていなかったのだという。だが迷う必要はなかった。自分には偉大な叔父さんがいて、メタルがある。同じく叔父さんを誇りに思う8歳上の兄もアドバイスをくれ、“メタル・レスラー”レイン・レイバークーセンが誕生した。
 “叔父が亡くなったとき、叔母は彼の着ていたジャケットを兄に形見として譲っていました。兄は「ロックとプロレスを融合させるなら、これはお前が着たほうがいい」と言って、そのうちの1枚を私に譲ってくれたんです”と語る。
 “私のファイト・スタイルは、叔父から、そしてアイアン・メイデンを始めとするメタルから多大な影響を受けています。叔父の〈HIT'EM HARD〉というキャッチ・フレーズを私も使わせてもらっているし、その言葉どおりハードに相手を叩き潰すようなプロレスを心がけています。今も変わらず彼の髪型をマネしているし(笑)、メイデンのキャラクター、エディにインスパイアされた絵柄のTシャツも製作しているんですよ”
 とはいえ、レインは本国イギリスのリングで“クライヴ・バーの姪”であることを強くアピールしているわけではない。事実、筆者は今回の取材に際し<Rayne Leverkusen>でいろいろと調べてみたのだが、クライヴやメイデンとの関係をことさら強調する宣伝にはお目にかからなかった(そのため“誰の姪なのか”わかるまでに時間を要したほどだ)。
 “はい、姪であることは公表してはいますが、それほど喧伝してはいません。イギリスのプロレス・ファンは、そのことを知らない人も多いと思います。クライヴは最初の3枚でメイデンを脱退していますし、今のメイデンのファン、メタルのファンにもそこまで認知されていないのではないかと思いますし”。レインは続ける。
 “イギリスではクライヴのこととは関係なく、このメタルっぽい見た目とファイト・スタイルでファンになってくれる人が多くて、今までプロレスとは縁がなかったメタル・キッズが応援に来てくれるのでうれしいですね。私の試合からロックを感じて「カッコいい!」って言ってもらえるのが一番うれしいです!”
 そんな彼女がデビューから2年足らずでつかんだ日本遠征。日本と言えば、デビュー当初のアイアン・メイデンを熱烈に歓迎し、彼らが世界のトップ・バンドに成長していくきっかけとなった土地でもある。彼女はそんな日本に来ることを待ち望んでいたという。

<後篇に続く>

 

“アイアン・メイデンの姪”レイン・レイバークーセンが、プロレスラーとして日本デビュー!<後篇>はこちらへどうぞ!

 

“アイアン・メイデンの姪”が“赤井英和の娘”と激突!
DDTプロレスリング《MEGA MAX BUMP 2023 in YOKOHAMA》

<インターナショナル・スペシャル・シングル・マッチ>
赤井沙希 vs レイン・レイバークーセン

5月3日(水/祝)@横浜武道館
詳しくはオフィシャルHPへ<https://www.ddtpro.com/lp/20201

 

“アイアン・メイデンの姪”レイン・レイバークーセンが、プロレスラーとして日本デビュー!<後篇>

 アイアン・メイデンの元ドラマー、クライヴ・バーの姪っ子で女子プロレスラーのレイン・レイバークーセン。今回、待望の初来日を果たし“赤井英和の娘”赤井沙希との一騎打ちも予定している彼女を直撃! 今回は自身のプロレスのこと、日本で見せたい闘いなどについて聞いた。もちろんアイアン・メイデンのことも! 彼女が“クライヴ時代のメイデン”で一番好きな曲とは?

Text by Keizo Takasaki

“アイアン・メイデンの姪”レイン・レイバークーセンが、プロレスラーとして日本デビュー!<前篇>はこちらへどうぞ!

 

 2021年10月にプロ・デビューをして、約1年半が経過しているレイン・レイバークーセン。彼女のイギリスでの試合は、YouTubeでいろいろと見ることができる。彼女はいくつもの団体のリングに上がっており、今やイギリスの女子プロレス・シーンを代表する選手のひとりであることは、その動画につけられた説明や、試合中の実況・解説陣の言葉からもわかる。
 そしてやはり、彼女には“Maiden Of Metal”というキャッチ・フレーズはつけられているものの、叔父であるクライヴ・バーの存在はほとんどPRに使われてはいない。彼女はあくまで“メタルに影響されたハードなスタイルの女子プロレスラー”なのだ。
 リング上での彼女はパワフルで躍動感に溢れている。目を惹くのは一瞬で相手の頭部を刈るハイキックや、軽々と相手をリングに投げつけるスープレックスといった技。自分のファイト・スタイルについて、彼女はこう説明する。
 “私のプロレスは基本的にブリティッシュ・スタイルで、アメリカン・スタイルみたいに派手なアクションは少ないかもしれません。そこに叔父のキャッチ・フレーズ<HIT'EM HARD>に影響されたチョップの連打や、ダンスの経験で得た体の柔らかさを生かした動きなど、私ならではのものを加えています。派手に場外に飛んだりするわけではないけど(笑)、楽しんでもらえると思います”
 そして、さらなる成長も目指している。“まだデビューして2年にもなっていないので、もっといろいろな技や動きを身につけたいと思っています。これからはもっともっとハードなスタイルを習得していきたいですね”

 

 

 そして今回、憧れの地・日本で戦う機会を得た。
 “日本で戦うことは私の夢だったし、ものすごく楽しみでした! 日本のレスラーたちは私にとっても大きな存在で、影響もすごく受けています。今回、日本に呼んでくれたDDTにはすごく感謝しています。DDTにはいろいろなキャラクターの選手がいて、団体名どおり(DDTは<ドラマティック・ドリーム・チーム>の略)すごくドラマティックなプロレスを展開するので、ここで闘えるというのは本当にエキサイティング! これだけ多彩なキャラがいるなかで、レイン・レイバークーセンとうキャラクターを日本の人たちにも印象づけたいですね”
 今回の来日では全5戦に出場予定だが、本稿執筆時点ですでに2試合を終えている。SNSでは“これがあの<アイアン・姪デン>か!”、“日本初試合見られた!”といった声も上がっている。
 今回の来日では<3vs3>で闘う6人タッグ・マッチが4試合、最終戦の《5・3横浜武道館大会》では、DDT女子の代表格、赤井沙希とシングル・マッチを行なう。6人タッグは男女混合団体のDDTらしく、男子レスラー2名とチームを結成して、やはり男女混合の相手チームと対戦する。レインのパワーをもってすれば、男子相手でも充分に渡り合えるだろう。
 また、最終戦となる赤井沙希戦は楽しみな一戦だ。赤井といえば元ボクサーで俳優・タレントの赤井英和の娘。“赤井英和の娘vsクライヴ・バーの姪”という要素はふたりのファイトそのものには関係ないが、こう並べるとどれだけ異次元対決かがわかろうというものだ。
 “日本で試合をするのが待ち遠しくて仕方ないです。しかも、DDTには《アイアンマンヘビーメタル級》っていう王座があるんでしょ? 私にピッタリだと思うんです! サキとの試合に勝つことももちろんだけど、その王座も獲りたい!”
 彼女が言う《アイアンマンヘビーメタル級王座》とは、いつでもどこでも誰でも、その時点のチャンピオンから勝利を奪えば獲得できるという、破天荒なタイトル。これまでにはレスラーだけでなく山里亮太や山川恵里佳といった芸能人、果ては<脚立>や<書>(美輪明宏の書いたもの)までが歴代チャンピオンに名を連ねているが、ある意味で最も説得力のある彼女がこのベルトを腰に巻ける日は来るのか?
 王座と言えば、彼女は《Maiden Of Chaos》王座を保持している。これはいかにも彼女のために作られた王座のように見えてしまうが、そんなことはない。王座制定は2017年にまでさかのぼり、昨年11月に獲得したレインは第5代王者。本人も“いかにも関係ありそうですよね? でも違うんです”と笑っていた。もし彼女がDDTのリングで《アイアンマンヘビーメタル級王座》を獲得すれば、《Maiden Of Chaos》王座と2冠王ということになるが……。

 

 

 彼女の雄姿がまた日本マットで見られるかは、今回の本人の闘いぶりと、メタル・ファンたちの支持にかかっていると言っても過言ではない。前述の5・3横浜における赤井沙希戦は特に重要だ。彼女も“もっともっと、何回も日本に戻ってこられるような試合をしたい”と意気込んでいる。
 ちなみに……と、インタビュー終盤になって聞いてみた。“クライヴさんは最初の3作で脱退しましたが、レインさんは今のアイアン・メイデンも好きなんですよね?”と。彼女はにこやかな顔をさらに笑顔でいっぱいにして“もちろん!”と答えた。
 “メイデンのことはずっと愛しています。ブルース・ディッキンソンのオペラティックなスタイルが大好きだし、どの曲もお気に入りです。もうね、メイデンはマーマイト(イギリスの食品。トーストに塗って食べるのが一般的)並みに日常生活に溶け込んでいます(笑)。なかでも一番好きなのは、リリースされたときに初めてリアルタイムで聴いた『ファイナル・フロンティア』の1曲目「サテライト 15… ザ・ファイナル・フロンティア」! 兄が運転して家族でドライブに行くときもいつもいつも聴いていて、ものすごく思い出深い1曲です”
 またクライヴ時代の曲では“『魔力の刻印』に入っている「暗黒の街」が好き。クライヴのすごいドラムから始まる曲で、ほかの有名な曲に負けないパワーを持っていると思うから”
 レインは最後に、日本のファンにこんなメッセージをくれた。
 “メタルが大好きな[METAL HAMMER JAPAN]読者の皆さんにお目にかかれてすごくうれしいです! メタルとプロレスが好きな人なら、私の試合を見てもらえれば気に入ってもらえるはず。今回、日本の文化とか食事に触れられるのをすごく楽しみにしているし、この経験をイギリスに持って帰って、自分の試合に生かしていきたいと思います。よかったら、ぜひ試合を見にきてください! Making it Rayne!(“Make it Rain=大金をばらまく”というスラングをもじったレインのキャッチ・フレーズ)”

 

 

“アイアン・メイデンの姪”が“赤井英和の娘”と激突!
DDTプロレスリング《MEGA MAX BUMP 2023 in YOKOHAMA》

<インターナショナル・スペシャル・シングル・マッチ>
赤井沙希 vs レイン・レイバークーセン

5月3日(水/祝)@横浜武道館
詳しくはオフィシャルHPへ<https://www.ddtpro.com/lp/20201

 

【メタリカ】ニュー・アルバム『72シーズンズ』発売記念! ラーズ・ウルリッヒ&ロバート・トゥルヒーヨ最新インタビュー<②>

 パンデミックの最中に作られたメタリカの新作『72シーズンズ』……発売前から各サイトにて音源が公開され、そこからは彼らのルーツが垣間見られる王道的ヘヴィメタルを聴くことができたが、実は本アルバムはジェイムズ・ヘットフィールドによる最も暗い歌詞が綴られた楽曲も内包するものとなった。これはまるで、メタリカが薄暗い闇のなかを手探りで進んでいく姿にも見える……。本作で世界最大のメタル・バンドは何を伝え、そして何を見せようとしたのか。前回の【メタリカ】ニュー・アルバム『72シーズンズ』発売記念! ラーズ・ウルリッヒ&ロバート・トゥルヒーヨ最新インタビュー<①>に続き、彼らの言葉でバンドからのメッセージを探り出そう。

Word by Dave Everley
Interpretation by Mirai Kawashima

 
『72シーズンズ』

 

 作が出ると、バンドは次のアルバムについて考え始めると推測するのは、ファンにとって理想的な流れだが、メタリカはそうしない。彼らのクリエイティブなプロセスは長く極めて慎重であり、また“ランダムに作られたピースがピタリとハマるまでアレンジし続ける”というような、アーティスティックなエネルギーの流れでもない。
 それぞれの新しいクリエイティブなサイクルは、サウンド・チェック中や、ギグの際に毎回バックステージにセットされるチューニング・ルームで集められた何百ものデジタル・レコーディングから、ラーズがリフを掘り出す作業から始まる。アイデアは<Aリスト><Bリスト>に分けられたり、<5〜3つ星>を付与されたりする。だがこの時点では、全体の計画……これらがどうシェイプアップされ組み合わされるのかのヴィジョンは存在しない。
 “ロマンチックに語れたらいいんだけどね。「ただ座っていれば、行き先が決まる」なんていう具合に。でも、基本的にただの作業なんだ”とはラーズのセリフだ。“1曲書いて、また次の曲を書き、最終的にアルバムになるのさ”。今回はCovid-19という巨大で複雑な要因があったこと以外は。
 パンデミックが起こり、アメリカの大部分がロックダウンに突入し国内すべての計画が被害を負ったとき、しかしメタリカはニュー・アルバムに取りかかってすらいなかった。
 “俺たちは何十年もスケジュールを立てて生きてきた。「オーケー、1ヵ月ツアーをして、これを6ヵ月以内にやって、8ヵ月後にはスタジオに入ろう」ってね”とラーズは言う。“だから、一体どんなものなのかがまったくわからない不確定要素があると、自信を奪われてしまうんだよ”

 

 2020年5月、ジェイムズが『メタル・ジャスティス』のオープニング・トラックである「ブラッケンド」のアコースティック・バージョンをリモートで具体化しようとバンドに提案したとき、物事は少しだけ動き出した。
 “本当に、あれは何かの始まりだった”とロバートは語る。
 “あれで俺たちのホーム・スタジオは強制的にエンジンがかけられ、マシーンが動き始めた。それ以降も「もっとアコースティック・ナンバーをやろうか?」みたいな感じになってさ。でも、そして俺たちは全員こう言ったんだ。「いや、ほかの誰もが自分たちの曲のアコースティック・カバーをやっているから、何かオリジナルなものを書こう。そうしよう」ってね”
 あの頃、同じシチュエーションにいたすべてのバンドと同様に、彼らも最初はプロデューサーのグレッグ・フィデルマン監督のもと、リモートでジャムをするなど、できることを何とかやっていた。
 “3ヵ所に分かれてZOOM会議をしながら、どのボタンを押しゃいいのか理解しようと頑張っていたよ”とラーズは要約する。
 そして、そういったことが数ヵ月続いた。“俺たちに突きつけられた困難が、あのクリエイティブな火に着火し、創作への飢えと欲望を作り出す助けになったんだと思う”とロバートは加えるが、ラーズの答えはそれほどドラマチックではない。“あれは、どれもかなりメチャクチャだったよ(笑)”と彼は楽しそうに言うのだった。
 2020年11月、バンドは《オール・ウィズイン・マイ・ハンズ》基金のためのアコースティック・ベネフィット・ショウのライヴ・ストリームのため、サン・ラファエルにあるメタリカHQ(ヘッドクウォーター)に集まった。そのとき、物事は解決し始めていた。これはパンデミックが始まって以来、彼ら全員が集まった初めての機会であり、バンドに同じ部屋で新曲をプレイするためのチャンスを提供したのだ。
 “おもしろいよ、数日前にあのときのビデオを観返したんだけど、俺たち全員マスクをしていて”とラーズは言う。“そういう意味で、あれは間違いなくロックダウンのレコードさ”
 制限が緩和されるにつれ、作業は慎重に、しかし確実に進んだ。彼らはコロナを真面目に受け止めていた。特にその後遺症の可能性については。“その後10年間肺活量に影響を与えるなんていう恐ろしいことを聞いたから、それにふさわしい扱いをしたんだ”とラーズ。“1日に37回検査をしたりね(笑)”

 

 感とは反対に、スタジオからまったく離れられないことは、助けにはならなかった。メタリカはここまでの“3つ目のギター・ソロだったとしても、つなぎの異なる17個のバージョンを聴き続ける”という退屈な仕事から逃れ、自らに大局観と集中力を与えるため、ツアーやフェスティバルへ参加。レコーディング・セッションに中断を設けていた。
 “20〜30代の頃は、ただ直感に従っていれば良かった”とラーズは言う。“やったことのすべてで、一度も間違った判断はなかった。今は、何をやるにしても10の違った方法がある。経験が増えるにつれ、選択肢も増えるんだ。「ヘイ、これはカッコいいリフだな。少し遅くしてみたらどうだろう? keyを変えたらどうだろう?」なんて感じで、あっという間にそのリフの7つのバージョンができあがっちまう。そしてどれがいのいか、1日かけて考えるんだ”
 “『ライド・ザ・ライトニング』を作っていたとき、俺たちは2月28日にスタジオを出なくてはならなかった。29日に録音するという選択肢はなかったんだ。だってお金がなかったから”と彼は続ける。
 “だからあのレコードは、28日に仕上げられた。今だったら奴らはどうしただろう?”と彼は笑う。“俺たちのスタジオから、俺たち自身を追い出すのか?”
 当然、メタリカを彼らのスタジオから追い出す者は誰もいない。代わりに、バンドは『72シーズンズ』の完成へと少しずつ進み、ついに22年の終わりにそれを完成させた。
 “レコードを作るというのは、18ヵ月という期間で1万2247個の決断をし、そのなかで「正しいものの数、が誤ったものを上回っている」ことを願うということなんだよ”とラーズは言う。“そしてその後の数年間も、正解はわからない。いまだそのプロセスでハイになっているんだだからさ”

 

【メタリカ】ニュー・アルバム『72シーズンズ』発売記念! ラーズ・ウルリッヒ&ロバート・トゥルヒーヨ最新インタビュー<①> はこちらへどうぞ!

 

 
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【メタリカ】ニュー・アルバム『72シーズンズ』発売記念! ラーズ・ウルリッヒ&ロバート・トゥルヒーヨ最新インタビュー<①>

 パンデミックの最中に作られたメタリカの新作『72シーズンズ』……発売前から各サイトにて音源が公開され、そこからは彼らのルーツが垣間見られる王道的ヘヴィメタルを聴くことができたが、実は本アルバムはジェイムズ・ヘットフィールドによる最も暗い歌詞が綴られた楽曲も内包するものとなった。これはまるで、メタリカが薄暗い闇のなかを手探りで進んでいく姿にも見える……。本作で世界最大のメタル・バンドは何を伝え、そして何を見せようとしたのか。

Word by Dave Everley
Interpretation by Mirai Kawashima

 
『72シーズンズ』


 タリカが「ルクス・エテルナ」を発表した日、ラーズ・ウルリッヒは我慢ができなかった……ネット上で人々がどんなことを言っているのか、見ずにはいられなかったのだ。
 彼の好奇心は理解できた。2022年11月28日、何の警告もなくリリースされた「ルクス・エテルナ」は6年ぶりに発表された新曲であり、その後リリースされる彼らの11枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム『72シーズンズ』の見本となるものだった。間違いなく大ニュースであり、ラーズは誰もがこの曲に言いたいことがあるだろうとわかっていた。それもそのはず、メタリカのやることのすべてに対して、誰もが言いたいことを持っているのだから。そしてそれらは、必ずしもポジティブなものとは限らない。
 “コメント欄を見ると決めたら、少なくとも俺は「自分個人へのことだとは受け止めないようにしなくちゃならない」と心に思っている”とラーズは言う。“ある程度距離を置かなくちゃいけないんだ。だけど、バンドをやっている人間で「コメントは見ない」という人間がいるなんて信じられないね”
 そして、世界最大のメタル・バンドの共同創設者であるこのドラマーは、人々がその曲をどう思ったのかを知るために、インターネットという激しい議論の場をのぞく覚悟を決めた。
 “何て言うか……スクロールしてすべてのコメントを見るために、朝の4時まで起きているつもりはないけれど”と彼は言う。“だけど5年も6年も何も発表せず、「ルクス・エテルナ」みたいなものを何も知らされていない世界に投下したら、その反応を知りたくなるものだろ?”
 フタを開けてみると、反応の大半はポジティブなものであり、実際に本曲はそうあるべきナンバーだと言えるはずだ。「ルクス・エテルナ」は3分半の楽しく陽気なものであり、2008年の『デス・マグネティック』で聴かれる難解な複雑さとは遠い世界の曲であり、逆に2016年の『ハードワイアード...トゥ・セルフディストラクト』が持つこれ見よがしのパワーを拡大したようなものだ。デビュー・アルバム『キル・エム・オール』への、あるいはさらに以前のニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタルのムーブメントへの逆行と思われるサウンドが、そのフレイバーのなかにさらに積み上げられていたのだ。

 

 の後、挑戦的に前向きな2枚のシングル……荒れ狂う「スクリーミング・スーサイド」と、自らを切り刻む「イフ・ダークネス・ハド・ア・サン」が続いた。
 この数年、曲作りやレコーディングに集中しながらも世界的なパンデミックに対処し、目立たない場所にいた“メタリカ・マシーン”は、しかし完璧に調整された状態であり、それが大きな音を立てて動き始めていたのだ。ただそんなメタリカ・マシーンも、観衆が思っているような完全な状況ではなかったようだ。
 “俺たちはほかのみんなと同じように、どうすればできる限りのことがやれるのかを見つけ出そうと、手探りをしていたよ”とラーズは笑いながら言う。“ダラダラとZOOMをして「うう、これはどうしよう? あれはどうしよう?」ってね。メタリカはほかのものと同様、ガムテープで応急措置をしたメチャクチャな状況だったんだから”

 

 ーズから我々[METAL HAMMER]に電話があったのは、2月の終わり。その時点で、彼がニュー・アルバムについて答えたふたつ目のインタビューであり、今持って自分が話していることを理解しようとしているところだった。
 “正直なところ、俺自身もすっかり混乱しちまってね”と彼は呑気に言う。
 数日後、ロバート・トゥルヒーヨと電話で話したとき、彼もほとんど同じ状況だった。20年間メタリカのベーシストを務めてきた彼は、「ルクス・エテルナ」が発表されたとき、これが発表されることすら知らなかった。
 “翌朝、友人たちからメッセージが来始めたんだ。「ワォ、新曲は素晴らしいな。ビデオはすごいね」って”と彼は言う。“この曲が発表されることすら知らなかったんだよ。メンバーの一部が知らなかったんだから、秘密を守ることに成功したということだろうね”
 もはや誰も秘密を守る必要はない。『72シーズンズ』は4月14日、ついに発売となる。「ルクス・エテルナ」が高めた期待とは裏腹に、アルバム・タイトルは“子供時代の経験が、いかに成人期を形成するものなのか”であるという。
 フロントマンのジェイムズ・ヘットフィールドによる主張はさておき、これはまったくもってノスタルジックな旅ではない。この12曲入りのアルバムは、モダンで、同時に時代を超越した恐ろしいメタル作品だ。歌詞的には、77分に渡る苦痛、自信喪失、フラストレーション……そして突き詰めれば希望の咆哮であり、少なくともより“ブラックなアルバム”だ。
 これはドラマチックな状況下でレコーディングされた初めてのアルバムではない。『メタル・ジャスティス』、『メタリカ』、そしてとりわけ『セイント・アンガー』はそれなりの混乱を抱えていた。しかし、『72シーズンズ』は、世界的パンデミックという困難を背景に制作された。“ロックダウン・アルバム”について語ることはありきたりなこととなったが、『72シーズンズ』こそまさに“それ”である。
 すべてのなかで最大のロックダウン・アルバムでありながら、うまくすればこのまま過去のなかに消え去ってくれる時代に終止符を打ちうる作品でもある。
 “レコーディングはロックダウン下での俺たちに目的を与えてくれた”とラーズは言う。“それに、あたかもお互いにコミュニケーションを取り、連絡をし、暗闇のなかにいくばくかの光を見つけようとしているかのようだった。あの数年間のエネルギーや絶望を、何かポジティブなものへと変えられる気がしてね”

 

◎インタビューの続きも近日公開予定! お楽しみに!

 

 
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《全曲ガイド》メタリカ『72シーズンズ』

【メタリカ】ニュー・アルバム『72シーズンズ』発売記念
“METAL HAMMER的”アルバム全曲ガイド

 ついに発売となった約6年ぶりとなる11thアルバム『72シーズンズ』。全12曲・77分を超える濃厚な内容となった。そこで今回は、英[METAL HAMMER]でのメタリカ特集ページより、全曲レビューを紹介! それぞれカギとなる歌詞の一節もピックアップしているので、ぜひアルバムとともに読んでみてほしい。
 そして、ラーズ&ロバートのインタビューも近日公開予定。お楽しみに!

Word by Dave Everley
Interpretation by Mirai Kawashima

 

 

1.「72 Seasons/72シーズンズ 」
 タイトル曲は、メタリカのアルバムのオープニング・トラックとして王道と言えるナンバーだ。マシンガン・ドラム、耳をつんざくリフ、短いスタッカートの節を吐き出すジェイムズ・ヘットフィールド。メロディとふたつの最高なソロの爆発で緩急をつけた容赦ないスラッシュ・ソングであり、アルバム・カバーに登場する焦げた物体に命を吹き込んでいく。

▼キーとなる歌詞▼
‘Wrath of man / Thrive upon / Feeding on / 72 seasons gone’
(人の怒り/過ぎ去った72の季節を/食らいながら/大きくなる)

 

2.「Shadows Follow/シャドウズ・フォロー」
 非常に信頼されている狼のイメージに大きく依拠しながら、ジェイムズが若者の苦痛を59歳の精神を通じて濾過するとき、彼の咆哮は繰り返される鋸歯のナイフのようなリフと対決する。

▼キーとなる歌詞▼
‘On I run, still my shadows follow’
(俺は走り続けるが、今も影はついてくる)

 

3.「Screaming Suicide/スクリーミング・スーサイド」
 カークによる大きくゆっくりとしたワウで始まる本アルバムの2ndシングル。そしてジェイムズは、センシティブなテーマを取り巻く感情を、必要以上に美化せず、そしてセンセーショナルにすることもなく明確に表現し、タブーを吹っ飛ばす歌詞を吐き出す。

▼キーとなる歌詞▼
‘Keep me inside / My name is suicide’
(俺を胸のうちにしまっておいてくれ/俺の名は自殺)

 

4.「Sleepwalk My Life Away/スリープウォーク・マイ・ライフ・アウェイ」
 激しく突き刺すようなベース・ラインと鎌のように鋭いリフが、現実の悪夢を描いたこの歌詞を導く。ミドル・テンポのグルーヴ、壮大なサビ、そして濃密な重力を持つこの曲は、『メタリカ』に収録されていても違和感はないだろう。

▼キーとなる歌詞▼
Take a deep waking breath / Hope the blood arrives’
(目覚めの深呼吸をしろ/血が届くことを期待しろ)

 

5.「You Must Burn!/ユー・マスト・バーン!」
 非常に重厚なリズムが、思春期の反抗と無邪気さの死のメタファーとして魔女裁判を使った曲を駆り立てる。

▼キーとなる歌詞▼
‘Question yourself, you may learn / You are the witch, you must burn’
(自分自身を問えば、お前は学ぶかもしれない/お前は魔女、焼かれなくてはならない)

 

6.「Lux Æterna/ルクス・エテルナ」
 “祝福について、いいエネルギーについて、連帯感について、君たちを感動させる音楽についての曲”というのが、NWOBHMの響きが聴こえる本アルバムの1stシングルについてのラーズ・ウルリッヒの描写。間違いなく高揚感があり、その意味でほかの曲とは異なる。

▼キーとなる歌詞▼
‘Amplification lightning the nation / Never alive more than right here tonight’
(アンプリフィケイション、ライトニング・ザ・ネイション/今夜、ここでほど生き生きとしていたことはない)

 

7.「Crown of Barbed Wire/クラウン・オブ・バーブド・ワイアー」
 崩壊した自分の王国を見渡している失意の王を、ジェイムズが生き生きと描写する、より具体化された不安。それは、ぎこちなく刺々しい音楽に乗せた思春期の苦痛だ。

▼キーとなる歌詞▼
‘This rusted empire I own / Bleed as I rust on this throne’
(俺が所有するこの錆びついた帝国/俺がこの玉座で錆びゆくとき、血を流せ)

 

8.「Chasing Light/チェイシング・ライト」
 ラーズ・ウルリッヒのドラミングが『72シーズンズ』の大部分を引っ張るが、ここほどそれが顕著な部分はない。コール&レスポンス形式のサビでは、メタリカのスタジオ・アルバムで初めて歌うロバート・トゥルヒーヨをフィーチャー。

▼キーとなる歌詞▼
‘Catch your fall / Lean on me / End it all / Lean on me’
(お前の転落を受け止めろ/俺を頼れ/それをすべて終わらせろ/俺を頼れ)

 

9.「If Darkness Had a Son/イフ・ダークネス・ハド・ア・サン」
 誘惑へのほのめかしがあることから、これをジェイムズが“自分に潜む悪魔に話しかけている”と理解しないほうが難しい……そうかもしれないし、そうではないかもしれない。だが、この容赦ないグルーヴとラーズによる休むことのないドラムの弾幕については、議論の余地はないだろう。

▼キーとなる歌詞▼
‘If darkness had a son, here am I’
(もし暗闇に息子がいるなら、ここにいる)

 

10.「Too Far Gone?/トゥー・ファー・ゴーン?」
 『72シーズンズ 』はそのメロディックな宝を容易に放棄したわけではなく、その最も記憶に残るもののひとつが、アルバムで2番目に短いこの曲(4分34秒)に埋もれている。本「トゥー・ファー・ゴーン?」には、混乱させるような、しかし大いに歓迎されるべき突然のギア・チェンジがある。

▼キーとなる歌詞▼
‘Am I too far gone to save? / Help me make it through the day’
(俺は救うために行きすぎたのか?/一日中それを成し遂げる手伝いをしてくれ)

 

11.「Room of Mirrors/ルーム・オブ・ミラーズ 」
 アルバムの最後から2曲目のターボ・チャージャー付きリフのフックには、「ディスポーザブル・ヒーローズ」の’You will die when I say, you must die’(俺が命じたときお前は死ぬだろう、死ななくてはならない)の余韻がある。そしてジェイムズがあるところで’broken, beat and scarred’(打ちひしがれヘトヘト、そして傷ついて)と、『デス・マグネティック』の楽曲を参照するが、音楽的、そして歌詞的に、これはアルバムが持つ感情の多様性を反映している。

▼キーとなる歌詞▼
‘Strip away the phantom fame / Exposing all the sides to see / The good and bad in me’
(見かけ倒しの名声を剥ぎ取れ/すべての側面を曝け出し/自分のなかの善も悪も)

 

12.「Inamorata/イナモラータ」
 「イナモラータ」は、11分に渡るアルバムのクロージング・トラック。途中突然ブレイク・ダウンし、そしてまたもとに戻ってくる思わしげな叙事詩。これ以前の、感情的で過酷な試練とも言えた11曲のあとに、本曲とアルバムは待ち望まれたかすかな光の上で終わる。

▼キーとなる歌詞▼
‘Misery / She’s not what I’m living for’
(惨めさ/俺の生きる目的は彼女<※惨めさ>じゃない)

 

◎ラーズ&ロバートの最新インタビューも近日公開予定! お楽しみに!

 

 
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《スペシャル企画》TikTokはメタルを救うのか?【『METAL HAMMER JAPAN Vol.13』より】

メタルがメイン・ストリームに復活するための鍵を握っているのはTikTok!?

 メタルがメイン・ストリームに復活するためにはどうすればいいのか? 近年、SNSの普及によって情報の伝達が早くなり、さまざまなトピックがより簡単に手に入るようになった。SNSをきっかけに一夜で生活が大きく変化する昨今、TikTokによりメタルも一瞬で流行の音楽になるのか!?
 そこで、3年前にリリースした曲が去年TikTokでバズったゴーストのトビアス・フォージや、同SNSによって人気を集めたアーティストたちに、その現状を教えてもらおう。
 後半はBroken By The Screamの雲林院カグラと花冷え。のユキナとの対談にて、日本のバンド系SNS事情も把握していきたい!

Interpretation by Mirai Kawashima

 

俺はTikTokのユーザーじゃないから、
それが何を意味するのかもわからっちゃいないしさ。
トビアス・フォージ

 る2022年9月、奇妙なことが起こった。3年前(2019年)に発表されたゴーストのシングル『Seven Inches of Satanic Panic』のB面に収録されていた「Mary On A Cross」が、アメリカのビルボード・トップ100入りし、期せずしてこのスウェーデンのバンドの最大のヒットになったのだ。この遅れた成功の理由はただひとつ。TikTokだ。
 その数週間前、<@editingtherapy>という名のティックトッカーが、『ストレンジャー・シングス』のシーンを集めたコンピレーションのサウンドトラックに、この曲をスロー・ダウンさせ使用したのだ。大成功したNetflixのドラマとのつながりが人々を引き寄せたのだが、彼らの注意を惹いたのが「Mary On A Cross」だった。オリジナルのクリップに収録されたのに引き続き、曲自体も拡散されて、最終的に30万以上のビデオで使用され、ハッシュタグは10億という膨大な数を記録した。
 “最初に気づいたのは娘だったと思う”とゴーストのフロントマン、トビアス・フォージは言う。“彼女がTikTokで「Mary On A Cross」を聴いたって。以前にも別の何曲かで、彼女はそんなことを言っていたんだ。それからレーベルのミーティングに呼ばれて、「今起きていることに気づいていているかい?」なんて感じで、そして彼らは統計資料を説明し始めたんだ”
 今でも彼は懐疑的なままだ。“こういうことは、思いっきり割り引いて聞くことにしている。俺はTikTokのユーザーじゃないから、それが何を意味するのかもわからっちゃいないしさ。ストリーミングで曲を聴く人たちが、その曲を気に入っているとは限らないこともわかっているから”
 メタル・コミュニティで、TikTokの持ちうる影響力に疑問を呈するのはトビアスだけではない。このプラットフォームへの言及は、そもそもそれが何なのかという困惑から、Z世代の“口パク・シンガー”やおそらく最も有名なインフルエンサーへの非難まで、さまざまな反応を引き出す。
 しかし事態は変わり始めている。TikTokは複雑であるにしても、強力な音楽業界の一部分となった。これは、すぐに利用できる流行の仕掛けであり、メタルを含む“これがなければ多くの人からは無視されかねない曲やジャンル”への注目を集めうるものだ。
 メタルの復活の鍵を握ることになるのは、絶対にTikTokだと思う。90年代の終わりや2000年代初頭のように、メタルが人気になるのを見ることになるわ”と、アメリカのバンド、DEADLANDSのシンガーであり、アクティブなティックトッカーでもあるケイシー・カールセンは言う。
 “バンドが文字どおりTikTokでキャリアを積むようになるのも時間の問題よ”ということなのである。

 154ヵ国に10億人のアクティブなユーザーを持つTikTokは、Facebook、Instagramに続く3番目に大きなSNSだ。もともとはおもに“口パク・ビデオ”用のプラットフォームとして用いられていたが、だんだんとコメディアンから料理人、アーティストからセラピストまでが、アルゴリズムによるフィード、あるいはユーザー個人の<For You(お薦め)>ページを通じて、世界中に発信するコンテンツを作れる場となっていった。
 今日、TikTokはあまりにも必要不可欠でパワフルな音楽業界の一部であるため、TikTok発のバイラル・ヒットがSpotify上にカテゴリーを持つほどだ。ポップスのラジオとTikTokの差はほぼなく、ただラジオはTikTokでトレンドになった曲を流すのだ。
 TikTokでメタルやロックがバイラル・ヒットになることは多くはないが、記憶には残るものだ。2021年、ブリング・ミー・ザ・ホライズンが8年前に発表した曲「キャン・ユー・フィール・マイ・ハート」がユーザーに取りあげられ、曲のサビに合わせて蛍光灯の下でポーズを取るのがトレンドとなった。もっと最近では、ニッケルバックの2014年のシングル「シー・キープス・ミー・アップ」が、ユーザーたちが卑猥なダンスやポーズをする、何千ものいわゆる“thirst trap”(SNS上に投稿される性的に誘惑するビデオや写真のこと)ビデオに使用され、大ヒットとなった。バンドはこのトレンドを紹介するコンピレーション・ビデオの隣に“「シー・キープス・ミー・アップ」へのたくさんの愛をありがとう”と書いたほどだ。“まったく予想外だったよ!”と。

 

 

◎続きは『METAL HAMMER JAPAN Vol.13』 でどうぞ

◎後半には雲林院カグラ(Broken By The Scream)とユキナ(花冷え。)の対談も掲載!

 

 

『METAL HAMMER JAPAN Vol.13』発売中!

 

《スペシャル・インタビュー》ケリー・キング【『METAL HAMMER JAPAN Vol.13』より】

ケリー・キングは、今後の活動に向けウォームアップの真っ最中!?

 スレイヤーが活動を終えて早3年半。その中心人物のひとりケリー・キングは、今後の活動に向けウォームアップをしている最中だ。そんな彼が、スラッシュ黎明期の思い出、スレイヤー最後のショウ、そして愛蛇について豪快に語る!

Interpretation by Tommy Morly

 

俺とデイヴはお互いのことを気に入り、
似たような音楽も気に入っていた。

 活動を終了したLAのスラッシュ・レジェンド、スレイヤーの創設メンバーにして最も目立ってきたギタリストであるケリー・キングは、38年間に渡ってメスのように鋭いリフを刻み続けてきた。ビッグ4のなかでも最も悪名高き存在として、バンドは卓越したスピードと強烈さを見せつけ、1986年発表のクラシックと呼ぶべきアルバム『レイン・イン・ブラッド』はスラッシュにおける金字塔となっている。現代のエクストリーム・メタルのすべてにおいて、このアルバムの影響を感じざるを得ない。
 2018年からの最後のツアーをもって活動を終了させるという発表は大きなサプライズとなり、それ以降ケリーは一切の沈黙を保ってきた。しかし我々は彼がいつの日かソロ・プロジェクトに着手するという情報も得ていた。ケリーの口からは“俺の作品を知っているなら、どんなサウンドになるのかなんてわかっているだろ”と、ヘヴィなものになるとだけ示唆されていた。そして具体的な作品の見通しについて尋ねても、笑顔で濁されるだけだった。
 しかしスレイヤー終焉から相当な時間が経過したことから、彼が過ごしてきたあのアメイジングな年月の記憶について尋ねてみたところ“今、俺が確実に持っているもののひとつは時間なんだ。だからこうやって音楽を作りに戻って来られるのはいいことさ”と語ってくれた。
 若かりし頃、スラッシュ黎明期、スレイヤーが終わろうとしていた最後のツアーでの感情、蛇への愛、そしてサム41……と、ケリー・キングは実に荒々しい道のりを歩んできたのだった。

 

—幼い頃の、最も古い記憶を教えてください。
 俺は、ロサンゼルスから南東に20分くらい行ったところに住んでいた。近隣の地域はクソみてぇな場所だったし、俺らが住んでいたところはサイコーな場所とは程遠かったけど、そんなことは気にも留めなかったよ。
 野球を始めとしたスポーツをしていて、それなりに普通の暮らしだったと思うね。ただこれはまだ俺が音楽を始める前の話だけどさ。

 

—音楽に初めて触れたのはいつ頃でしたか?
 俺にはふたりの姉妹がいて、いつも一緒にラジオを聴いていた。俺にはヘヴィ・ミュージックを聴かせてくれる兄貴はおらず、代わりに彼女たちと同じものを何でも聴いていたよ。だからラジオからヘヴィなものを聴くことは一切なかったな。でも当時、一日中ヴァン・ヘイレンを流すようなロックのチャンネルはあったね。

 

—最初に組んだバンドについて教えてください。
 バカなバンドだったよ。クイッツ(Quits)っていう名前で……俺が名づけたわけじゃないけどさ。俺のギターの先生がそのバンドでプレイしていて、俺をそのバンドのもうひとりのギター・プレイヤーにさせたんだ。
 ギターのレッスンを受けに行ったとき、“一体何を学びたいのか?”と聞かれ、何も質問することがなかった俺に“こういうのがあるんだ”という感じで自分のバンドの楽曲を薦めてくれたのさ。俺はまだ若かったので、酒を呑むためじゃなくて、クラブでプレイするために偽のIDカードを作って持っていたんだ。

 

—最初のライヴを覚えていますか?
 あぁ、あれは最低だったね(笑)! 俺がスレイヤー以外に組んだ唯一のバンドだった。1〜2曲を除いて基本的にカバー曲をプレイしていて、俺が書いたものは1曲もなかったよ。俺らは数回のライヴをしたけど、あのバンドは一切のポテンシャルがなかった。
 解散してしまったけど、その時点で俺はメイデン、プリースト、ディープ・パープルといったものをプレイしたいとハッキリとわかっていたから。

 

—では、スレイヤーはそのあとすぐに組むことになったんですね?
 そうだな、俺は新たなバンドに参加するためにいくつかのオーディションに行ったが、心にグッときたバンドは何ひとつなかった。でも俺が参加したオーディションのひとつでは、(ジェフ)ハンネマンが俺を審査していたんだ。自分のオーディションが終わったら帰るところだったけど、アイツが弾いていたギターのフレーズのすべてが気に入ってしばらく喋り、そして“ヘイ、俺と一緒にやらないか?”と言ったのさ。
 当時俺はすでにデイヴ(ロンバード)を見つけていた。彼は角を曲がったすぐのところに住んでいて、ピザのデリバリーをやっていたんだ。ジェフは“お前はギターをたくさん持っているとかいうガキだっけ?”と言ってきたんで“……数本なら持っているぜ”と答えたら上手くいったんだよな。それからすぐにデイヴの家のガレージで一緒にプレイするようになったよ。静かにね(笑)!
 俺らはお互いのことを気に入り、似たような音楽も気に入っていた。そしてトム(アラヤ)の電話番号を手に入れ、“このシンガーを知っているぞ”となり、トムのガレージに集まってすべてが始まったんだ。

 

◎続きは『METAL HAMMER JAPAN Vol.13』 でどうぞ

 

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《特別企画》LOUD PARKをより楽しむための見どころチェック!(後篇)【『METAL HAMMER JAPAN Vol.13』より】

 LOUD PARKをより楽しむための見どころチェック!(前篇)》に続き、イベント関係者である安藤氏に各バンドの見どころを教えてもらった! この記事を読めば当日のステージがもっと楽しめるはず!

取材:竹内伸一

 

 

◎パンテラ

 復活公演を現地で観たわけではないんですが、SNSなどでお客さんがアップした動画がたくさんあがっているので、それは確認しました。それを観る限り、ライヴはめちゃめちゃカッコいいです!
 フィル・アンセルモのインタビューによると、これは再結成ではないんですよね。メンバーのダイムバッグ・ダレルとヴィニー・ポールはすでに亡くなっていて、彼らと、彼らとともに作った音楽へのトリビュートなんだという話をしていて。それを聞くと、今回の復活に重みを感じますよね。
 ラウドパークの復活とあわせて、貴重な機会になると思うのでぜひ観に来ていただきたいですね。スマホで撮影した動画では本当のすごさはわからないので、生で体感してほしいです。

◎パンテラの来日を記念に『METAL HAMMER JAPAN Vol.12』よりプロデューサーであるテリー・デイトのインタビュー初来日のステージをサポートしたアウトレイジを一部公開

 

◎クリエイター

 ベースに元ドラゴンフォースのフレデリク・ルクレールが加入して、昨年アルバム『Hate Uber Alles』をリリースしました。これが素晴らしい出来だったんで、ライヴも期待が高まります。
 ラウドパークのラインナップが発表されるなかで、スラッシュ系のバンドを望む声が大きかったので、その期待に応えることができたかなと思っています。

 

◎ナイトウィッシュ

 1月に来日予定だった彼女たちですが、フロール・ヤンセンは現在も体調が悪いというわけではなく、治療の都合で1月のツアーには出られないということだったんです。心配されている声も聞きますが、すでにフィンランドではパフォーマンスも行なっているようですし、大丈夫だと聞いているので安心してください!
 フィンランドはメタル大国と言われますが、彼らはその筆頭であり、国民的なバンドなんです。メタルとひと言でいってもいろいろなタイプの音楽がありますが、ナイトウィッシュは女性ヴォーカルで、日本人の琴線に触れる美しいメロディを持ったバンドなので、もし聴いたことがないのであれば、この機会にぜひ観てもらいたいです。ちなみにフロールはとても背が高くて、ほかのメンバーも高身長ですけど、ひと際高いんですよ。ステージでは立っているだけで迫力とオーラがあります。

 

◎ストラトヴァリウス

 キャリアの長いバンドですが、昨年リリースした『サヴァイヴ』はこれまでとはちょっと違った一面も垣間見られて興味深い作品でした。今回のライヴでは、だいぶ演奏の質感が変わっていると思うので、これまでに観たことがある人も、現在のストラトヴァリウスを体感してほしいです。
 もちろん、彼ららしさは健在で、特にメロディは日本人好みだったりしますよね。そこも堪能していただければ。

 

◎カーカス

 今はジェフ・ウォーカー、ビル・スティア、ダン・ウィルディングという3人になっていますが、2008年に初めてラウドパークに出たときは、マイケル・アモットがギターで、ドラムもアーチ・エネミーのダニエル・アーランドソンでしたね。まさか、その後、何度も来日するバンドになるとは思いませんでした。
 でも、それもラウドパークのおかげなんです。過去にはカーカスのような、ある意味カルト的な人気を誇るバンドがラウドパークで多くのファンに知られるようになって、来日の機会が増えたり単独公演につながったりすることが多々ありました。コロナ禍で止まってしまいましたが、今回のラウドパークではそういう流れも復活してほしいです。

 

◎アマランス

 彼らの初来日は弊社で開催していた[New Blood]という新人を来日させるイベントでした。今はなき原宿アストロホールでライヴをやったんですが、ヴォーカルが3人いるんで、ステージに人が溢れていました(笑)。みんな背も高くて、すごく迫力があったのをよく覚えています。
 彼らは、当初はメタル然としたところもあったんですが、ダンサブルな部分も取り込んだり、女性シンガーのエリーゼ・リードも次第にエレガントな雰囲気を醸し出すようになったりと、ほかのメタル・バンドとは一線を画す独自性を持った存在に変化していきました。新たなメタルのジャンルを作り出したバンドだと言えるとも思います。

 

◎ブリード・フロム・ウィズイン

 まだ日本では知らない人も多いかもしれませんね。メタルコアと言われることが多いんですが、個人的にはメロデス……カーカスやアーチ・エネミーの影響を感じます。もともとメタルコアはメロデスの影響を受けていますけど、彼らもメロディアスな要素を持ったエクストリーム・メタル・バンドだと思います。
 まだ若いバンドなので、今っぽさもあって聴きやすい部分もあるので、まだ知らなかった人はぜひチェックしてほしいですね。

 

◎アウトレイジ

 彼らはパンテラの初来日公演でも共演していますよね。だから今回出演する……というわけではないんですが、そういう意味ではパンテラとリンクしているバンドなので、初来日を観た方は当時を思い出してもらえるかもしれませんね。
 アウトレイジは、昨年オーケストラと共演したライヴをやったんですが、それが素晴らしくて。今また脂が乗った状態なので、日本代表としてすごいパフォーマンスを観せていただきたいなと思っています。

 

◎H.E.R.O.

 以前、弊社で開催した北欧の新人バンドを集めたイベント[HOKUO LOUD NIGHT]で来日したんですが、そのときのライヴがすごく良くて。あまりに素晴らしかったんで、スラッシュの来日公演のオープニング・アクトにも抜擢しました。
 今回、日本の大きなフェスに初めて出演するので、これをきっかけに、多くの人に注目してもらいたいバンドのひとつです。

 

◎ジェイソン・リチャードソン&ルーク・ホランド

 ポリフィアというバンドの来日公演を担当したんですが、サポートでジェイソンが出演したんです。そのときはジェイソン・リチャードソン名義でしたけど、ドラマーはルークでした。
 インスト・バンドで超絶テクニックを持っているんですが、テクニカルなだけではなくて、観ていて楽しいというかカッコいいんですよ。そういうスタイルって今までありそうでなかったと思うので、彼らもぜひ観てもらいたいアーティストですね。

 

—多くのファンが当日を楽しみにしていると思いますが、最後にまだ“行こうかどうか迷っている”というファンに向けてもひと言いただけますか。
 今回はパンテラの来日をきっかけにラウドパークが復活したわけですが、パンテラがチャーリー・ベナンテとザック・ワイルドを迎えた今の形で日本公演を行なうのは、おそらく今回が最初で最後になると思うんです。実は私、パンテラの日本公演を見逃していて、今でも後悔しているんです。なので、見逃したと後悔しないように、ぜひ観に来てください!
—ちなみに、今回のラウドパークは限定復活となっていますが、今後継続していく可能性は?
 今のところ未定です。しかし、今回が大成功に終われば、当然再び開催しようという機運が高まるでしょうから、そういう意味でも、ぜひ観に来てください!!



 

《LOUD PARK 2023》
3月25日(土) @インテックス大阪
3月26日(日) @幕張メッセ(千葉)
※両公演では出演者が異なります。詳しくはオフィシャル・ホームページ<https://www.loudpark.com>で確認!

 

『METAL HAMMER JAPAN Vol.13』発売中!

 

《特別企画》LOUD PARKをより楽しむための見どころチェック!(前篇)【『METAL HAMMER JAPAN Vol.13』より】

 日本でもこれまでさまざまなメタル&ラウド系フェスティバルが開催されてきたが、2006年に産声を上げたラウドパークは、そのなかでも最も多くのメタル・バンドを招聘し続けてくれたイベントだと言えるだろう。2017年を最後に連続開催ではなくなったが、本2023年3月、約5年半ぶりに復活を遂げる! そしてヘッドライナーにはこちらも復活のパンテラ!……と、話題騒然だ。
 そこで、今週末開催のラウドパークをより楽しむべく、前後半に分けて本公演の見どころをチェックしていこう! 前篇となる今回は、イベント関係者にここに至るまでの経緯などを聞いてみたぞ。ライヴに参加する人は“当日までのテンション・アップ”に、そしてまだ迷っているという人も“こんなライヴが見られそうだ”とワクワクしてほしい。いろいろな情報&想いを会場に持っていけば、メタル・フェスはもっと楽しくなるはず!

取材:竹内伸一

 

話を聞かせてくれたのは……
安藤竜平
2007年3月、[株式会社クリエイティブマンプロダクション]入社。 宣伝部として、おもにパンク、ハードロック/ヘヴィメタル公演やイベントを中心に担当する。2012年頃からはアーティストのブッキングも行なっており、以降もラウドネスを始め、アウトレイジ、LOVEBITES、アンセムといった日本のヘヴィメタル公演も担当している。もちろんラウドパークにおいても、初年度から携わっている。

 

パンテラの復活がなければ
ラウドパークの復活もなかったかも。

—《LOUD PARK/ラウドパーク》が約5年半ぶりに開催されます。まずは復活に至った経緯を教えてください。
 実はラウドパークは“2017年が最後だ”とは言っていないんですよ。私たちも開催しないまま5年半も経っていたのかと驚いているくらいなんです(笑)。2019年のはじめに同じメタル系のフェスとして《Download Japan》を開催しました。ラウドパークを観たいという要望も大きかったんですが、我々としては大規模なメタル・フェスをふたつ手掛けるのはちょっと難しいということで、ラウドパークはお休みということになったんです。翌2020年も2度目の《Download Japan》を開催しようとしていたんですが、コロナ禍になってしまい延期にせざるを得ず、ようやく昨年開催できたような状況なんです。

—当然、ラウドパークの開催も困難だったわけですね。
 そうなんです。で“なぜ今ラウドパークを復活させたか”といえば、それはもうパンテラですよね。今回はラウドパークと《PUNKSPRING》を同じ週末に開催するんですけど、そういう形であれば、パンテラの公演を行なうための会場は確保できるわけなんです。それで、このタイミングでパンテラをブッキングしたいと思って動き出して、どういう形で彼らを呼ぶのがいいのかを考えたときに、メタル・フェスをやろうという話になっていったんですね。

—PUNKSPRINGと連日開催する形でパンテラをメインとしたフェスの構想が生まれて、ならばそれをラウドパークという冠でやろうということになったという。
 そうですね。だから、パンテラの復活がなければ、ラウドパークの復活もなかったかもしれません。ただ“ラウドパークを開催します”と発表した段階で、かなりの反響があったんですよ。“こんなに待ち望んでいた人がいるのか”と僕らも驚きました。

—パンテラ以降、ほかのラインナップはどのように決めていったんですか?
 社内でいろいろな候補を出しつつ、開催を発表すると、さまざまなエージェントから売り込みや提案が来るので、そういったなかから、こちらのイメージするラウドパークに合うのかといったことも考えながら決めていくという感じです。多くの人に観たいと思ってもらえるように、いろいろと調整をして現在のラインナップに至りました。今回は粒ぞろいでいいアーティストが揃ったと自負しています。

—これまでもスラッシュ系が多かったりロックンロール系で固めていたりと、その年によってカラーがあったりしましたが、今回は何かテーマみたいなものはあったんですか?
 ラウドパークに限ったことではないんですが、ラインナップを決めるときは、基本的にはあまり偏りすぎないようにというのは意識しています。ジャンルに特化しながらも、そのなかでバラエティに富んだものにしたい。今回はパンテラありきではありますが、そことリンクするバンドだけではなく、同じメタルでも違ったファン層を持つアーティストにも出演してほしいとは思っていました。

—またラウドパークは毎回、さまざまな国籍のバンドが出演しますよね。今年も英米だけでなく、ドイツ、北欧、日本のバンドが名を連ねています。それもバリエーションを持たせるという意図からですか?
 それはたまたまで、言われてみればいろいろな国のバンドが出ますね。でも意図した部分ではありません(笑)。

 

◎各バンドの見どころは《LOUD PARKをより楽しむための見どころチェック!(後篇)》 でどうぞ

 

《LOUD PARK 2023》
3月25日(土) @インテックス大阪
3月26日(日) @幕張メッセ(千葉)
※両公演では出演者が異なります。詳しくはオフィシャル・ホームページ<https://www.loudpark.com>で確認!

 

『METAL HAMMER JAPAN Vol.13』発売中!